配信ライブを初めて見た感想

先日、初めて有料制の配信ライブを見た。

今まで見てこなかったのは、生じゃないのに3000円も払う価値はあるのか。DVDなどの映像作品と価値は変わらないのではないかと思っていたからだ。今回見ようと思ったのは、やはりライブがない日常が我慢できなくなってきたこと。そして、ファン投票でセットリストを決める形式のライブであったことだ。ライブの感想だが、演奏はすごく良かった。しかし今回のように特別な内容のライブか自分の中で特別に見たいというバンドでない限りは配信ライブは利用しようと思わなかった。

まず自分は演奏自体が好きというわけではなく、ライブハウスの空気感が好きなのだ。アーティストとの距離感、生音、そして観客が自由に踊ったり叫んだりする姿が好きなのである。

配信ライブではその点が足りないのでやはり満足感に欠けるし、アーカイブが残っていても見直そうと思わない。今回の配信ライブは500人の有観客ライブだが、当然の如くライブ中は自由に動けないし、声も出せない。拍手だけでMCやライブの感想のリアクションを行っているのは見ていてもどかしかったし、熱量がいつもよりも伝わりにくかった。もちろんライブ自体は最高だったのだが、コロナで規制が続く限りは自分の中で満足できるライブが見れないんだなーと改めて感じた。

配信ライブを観ようと思わないもう一つの理由が配信ライブに慣れたくないからだ。今の時代、CDでさえ配信にどんどん切り替わっていきなくなると危惧されている。配信ライブが主流になると生の価値がどんどん薄れていくのではないか。配信の便利さに甘えてライブハウスというものがどんどん離れていくのではないかと思ってしまう。もちろん配信がきっかけで生が見たいという人も出てくるかもしれない。しかし、3000円という値段を考えると、配信ライブを利用する人の大半は普段もライブに行っている人かと思われるのでリスクの方が高い気がする。自分も今は配信に対しては否定的だが、あまりに利用すると便利さに甘えてしまいそうで怖い。だから自分がライブハウスに行きたいというモチベーションを保つためにあえて見る数を制限している。もちろん大半の人は配信を見てライブハウスに行くモチベーションを高めているケースが多いと思うのでそれは否定しないし、いいことだと思う。こういっているが配信ライブを制限している1番の理由はお金の面である。もともとなにこれ構わずライブに行っていて貯金があまり貯まらなかったので今年からライブの数を絞ろうと考えていた。ここでやみくもにライブ配信を利用すると浪費家の癖が治らないと感じたので制限している。

結論をいうと、ライブ配信はいい面はあるしバンドのパフォーマンスが素晴らしいのは間違いない。しかし自分はあくまで従来のライブの形が好きなので、配信にしても規制のある生ライブにしても利用する数は絞ろうと思う。